青色申告と白色申告の違いとメリット

確定申告のやり方で、青色申告と白色申告があるけど、何が違うの?それぞれのメリットは?

どうも、ダルメです。(@DalmecianLIFE)
今回は、こんな疑問に答えていきます。
本記事のメリット
青色申告と白色申告の違いとメリットを理解できる
確定申告の青色申告と白色申告。この2つの違いは手間と、税金を節約できるかです。
この記事では、青色申告と白色申告が、どんな人に向いているのか。それぞれのメリットについて解説します。
本記事の信頼性
ダルメ(@DalmecianLIFE)
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では、いきましょう
青色申告と白色申告とは
青色申告、白色申告とは、確定申告Bの申請方法の種類のこと。
まず、確定申告がなぜ必要かは、所得税などを国に納めるためです。詳しくは【イラスト付き】確定申告とは?にて解説しています。
次に確定申告の種類です。青色申告と白色申告は、確定申告書Bという分類です。
確定申告書はAとBの2種類があります。使い分けは以下の通り。
- 確定申告書A:会社員、アルバイト向け
- 確定申告書B:個人事業主、フリーランス、副業向け
確定申告書のAとBの違いは確定申告書AとBの違いは何?でポイントを押さえて説明しています。
ポイント
確定申告はAとBがあり、青、白色申告はBに分類
青色申告と白色申告の違い
青色申告と白色申告の違いは、手間がかかるか、かからないかです。
青色申告は、手間がかかり、白色申告は手間がかかりません。
これだけ聞くと

白色申告のほうがラクでいいじゃん
って思うでしょう。
ですが、白色申告と青色申告では、節税の面で大きな差が生じるのです。
詳細は、下表のとおり。
青色申告 | 白色申告 | |
事前の届け出 | △要申請 | 〇必要なし |
帳簿の記録 | △必要(複式) | 〇必要(単式) |
書類の数 | 〇確定申告B 1枚 △青色申告決算書 4ページ |
〇確定申告書B 1枚 〇収支内訳書 2ページ |
控除を受けられる額 | 〇10万円~65万円 | ×なし |
白色申告は控除なしなのに対し、青色申告は10万円~65万円も控除を受けられ、得することができます。
では、青色申告と白色申告の2つのメリット、デメリットを含め、詳しく解説していきます。
白色申告の特徴
白色申告の特徴は以下の通り。
- 事前申請がいらない
- 帳簿の記録が青色より簡単
- 提出書類の記入する数が少ない
- 控除がない
以上のような特徴があります。では、具体的に解説します。
白色申告のメリット
白色申告のメリットは、青色申告よりも、タスクが少ないことです。
事前申請がいらない
青色申告は、申請する前に税務署に申請が必要なのに対し、白色申告は一切必要ありません。
例えば、

青色申告しようとしていたけど忘れちゃった!
となっても、事前申請が必要ない『白色申告』すればいいわけですね。
帳簿がかんたん
白色申告の帳簿の記入は、『単式簿記』という記入方法です。
単式簿記とは、基本的には収支のみを帳簿に付ける方法です。
簿記には、単式と複式の2種類があります。気になる方は、複式簿記と単式簿記の違いをご覧ください。
複式は、『借方』と『貸方』という概念をつかって、帳簿を付けてるのに対し、単式は、収支だけ記入すればいいので簡単です。
提出書類が少ない
青色申告と比べて、提出書類が少ないのも、白色申告の特徴の一つ。
白色申告で必要な提出物は以下の通り。
この3つですが、確定申告書Bと添付書類は青色、白色共通で必要です。
白色申告は、収支内訳書ですが、青色申告では、決算書が必要です。
収支内訳書は2ページで済みますが、決算書は、詳しく書かなければならず、4ページもあります。
白色申告は、収支内訳書なので、2ページで済むのです。
白色申告のデメリット
白色申告のデメリットは、青色申告でうけられる特典を得られないことです。
控除がない
白色申告は、残念ながら青色申告ではあるはずの控除を受けられません。
青色申告は10万~65万の控除があるのに対し、白色申告は控除がゼロなんですね。
青色申告の特徴
青色申告の特徴は以下の通り。
- 事前申請が必要
- 帳簿は『複式簿記』で書くこともある
- 提出書類が多い
- 青色申告の控除を受けられる
こんなかんじですね。では具体的に解説します。
青色申告のメリット
青色申告のメリットは、特典を受けられるということです。税金を節約できるんです。
青色申告のみの控除がある
青色申告の帳簿は、『単式簿記』と『複式簿記』の2つの記入方法があります。
この帳簿のつけ方で控除が大きく変わります。
- 複式帳簿:控除額 65万円
- 単式帳簿:控除額 10万円
結構大きな差ですね。では、年間でどのくらい変わるか計算してみます。

・年収 500万円
・必要経費 100万円
・基礎控除 48万円
・その他控除12万円
上記のようなキャラクターがいるとして、計算します。
所得税の計算方法
課税所得金額 × 税率 − 控除額 = 所得税額
※所得税額 = 収入 − 必要経費 − 各種控除
所得税の計算方法は上記の通り。計算すると、
白色申告の場合
白色申告のとき
課税所得3,400,000円 × 税率0.2(20%) − 控除427,500円 = 所得税252,500円
※課税所得3,400,000円 = 5,000,000円 − 1,000,000円 − 600,000円
青色申告(複式簿記)の場合
青色申告のとき
課税所得2,750,000円 × 税率0.1(10%) − 控除97,500円 = 所得税
※課税所得2,750,000円 = 5,000,000円 − 1,000,000円 − 600,000円 – 特別控除650,000円
上記のように、差が出ます。値段の差を比べてみると
252.500円 – 177,500円 = 74,500円
これだけの差が出るんですね。
この生活を10年も続けるだけで、80万円近く変わるんです。これが、青色申告の大きなメリットです。
青色申告のデメリット
青色申告のデメリットは、白色申告と比べて、タスクが多いことです。
事前申請が必要
青色申告は、事前申請書を最寄りの税務署へ提出することが必要です。
A4用紙1枚です。税務署にも置いてありますし、国税庁の青色申告、申請手続きから印刷しても構いません。
提出書類が多い
白色申告でも説明した通り、4ページの決算書が必要です。
こちらも国税庁の青色申告決算書から印刷してできます
ミスがあると追加徴税
申請にミスがあった場合、速やかに修正申告しないと追加徴税される可能性があります。
ミスして、税金を多く払った場合はいいのですが、少なかった場合、過少申告加算税といって、最大15%追加で税金を払わなければならなくなります、。
会計ソフトで効率化
こういったミスを防ぐためには、freeeのような会計ソフトで計算したほうが、ラクに速くできます。
会計ソフトのfreeは、月1180円から利用できますが、無料登録もできて、最初の1ヶ月は無料で使えます。
さらに、会計ソフトがあると、オンラインでの申請も簡単です。
オンラインで申請するe-taxで確定申告すれば、さらに10万円控除を受けられてお得です。
青色申告をすると年間で7万円近く変わるので、最初からあきらめて白色申告するよりは、試しにやってみてもいいと思います。
まとめ
今回は、青色申告と白色申告の違いについて解説しました。
ポイントは以下の通り。
- 白色申告は提出がラク
- 青色申告は節税できる
青色申告する場合は、会計ソフトなどを使ってやるととても楽です。
はじめての方などは是非活用してみてください。
正しい知識を持って、確定申告を行いましょう。
では。
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